経験者が語る!30代「異業種/異職種の面接対策」〜アピールすべき3つのポイント〜

30代異業種転職の「面接対策」〜アピールすべき3つのポイント〜

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サトシ

異業種転職での面接ってどんなこと聞かれるの?

ミホ

これまでの経験が直接活かせないんだけど、どんなアピールをすればいいの?

ここでは異業種や異職種への転職の際の面接対策について解説します。

企業のみているポイント、アピールすべきポイント、よくある質問と回答例をご紹介します。

私は実際に39歳で業界も職種も異なる転職をしましたが、結果的に年収アップ、残業減、リモートワークで家族との時間も増えたので満足しています。

未経験転職、特に職種の変更は年を追うごとに難しくなりますが、しっかりと企業の求めているポイントにあったアピールをすれば充分可能です。近年は企業の変革期に来ていることもあり以前よりも成功の可能性が上がってきていると感じます。

異業種、異職種への転職での最大の難関は書類です。多くの場合は書類の職歴で経験不足とみなされ落とされます。

この記事を読んでいただいている方はその難関を通過をして面接にたどり着いた方だと思います。

書類が通過したということは基本的なスキルについてはOKというサインです。

あとは企業に刺さるように自分をアピールするだけです。

是非しっかりと面接の準備をして正しいアピールを行い面接合格を勝ち取ってください。

面接の基本的な対策方法は「面接通過率87%の筆者が語る:30代転職を成功に導く「面接対策」 ~成功のポイント、必ず聞かれる質問、面接の流れ~」にまとめていますので、読まれていない方はまずこちらを参照ください。

その上で異業種転職に必要な要素を理解していただければ面接合格の確率はあがります。

それでは異業種、異職種の面接対策について解説していきます。

目次

面接官が面接でみている2つのポイント

面接官からの質問

面接官は面接で大きく2つのポイントをみています。

1つ目は「募集ポジションで活躍できるか」もう1つは「採用後、企業に定着するか」どうかです。

面接で合格するには最低でもこの2点を満たす必要があります。

加えて30代の採用では企業側も育成にコストをかけることは考えませんので、基本的に即戦力が求められます。

面接では自分が即戦力ですぐにでもで募集ポジションで活躍できることをこれまでの職務経験から証明して、長く勤める気があるということを印象付けるようにしましょう。

未経験者がアピールすべきポイント

手を挙げてアピール

即戦力となる経験やポータブルスキル

30代での転職は即戦力が求められます。

ただ、異業種や異職種の場合はそれまでの経験の延長ではスキルが足りない場合がほとんどです。

これは仕方がないことですが、だからといって面接で「入社したら一から勉強します」「人一倍努力します」ばどと新しい業界や職種の経験不足を埋めることにフォーカスするのはおすすめできません。

経験が足りないこと語るよりも、異業種や異職種であってもこういった点ではすぐにでも活躍できるとアピールをする方が印象が格段にいいです。

未経験転職においては、類似経験やポータブルスキルでいかに異業種や異職種であっても即戦力であるということを納得させるか、ここが一番の肝になります。

面接官に「確かに業界経験はないが、募集ポジションに必要な高いコミュニケーション能力はあるな。マネジメント経験も使えるな。製品や業界のことは覚えていけばいいからな、、」と思わせたら勝ちです。

ポータブルスキルとは、勤め先が変わってもすぐにでも使える持ち運びができるスキルです。

ポータブルスキルの例
スクロールできます
対人力対課題力対自分力総合スキル
傾聴力試行力決断力マネジメント能力
受容力変革力曖昧力コミュニケーション能力
主張力機動力瞬発力営業力
否定力発想力冒険力マーケティング力
説得力計画力忍耐力プロジェクトマネジメント力
統率力推進力規律力論理思考力
支援力遂行力持続力問題解決能力
協調力分析力慎重力組織革新力
調整力情報収集力発想力イノベーション力

強みアピールの時は

「 ポータブルスキル → 活かしたエピソード→御社でも使える 」

という組み立てをするとよいでしょう。

自己PRの例

私の強みはコミュニケーションスキルと人を巻き込む力です。

前職は営業でしたので日々コミュニケーションを社内外とってまいりましたが、例えば納期の厳しい案件では社内の調整はもちろん、自社工場の発注先に出向き交渉を続けたり、お客様へも納期の譲歩をいただくようお客様担当者様とともにお客様のマネジメント層へ交渉するなど、仕事がうまくいくようコミュニケーションをとり関わっっている人が皆目標を実現できるよう働きかけてきました。私は仕事がうまくいかない要因の1つは不十分なコミュニケーションによるギャップだと感じていますのでコミュニケーションはとても大事にしています。御社でも関わる人がベストなパフォーマンスをだすための潤滑油のような存在として活躍できればと考えています。

自分の強みが応募先の企業の募集しているポジションで生きるということを説明すること第一に考えてください。

そもそも書類が通っているということは職務経歴書に記載したスキルが先方に響いているということですので自信をもって伝えてください。

複数の強みを書類に書いている場合は、転職エージェントにあらかじめ応募先企業はどのポイントを評価して書類を通したのか聞いておくと面接でも訴求すべきポイントが絞られますので是非確認してみてください。

その上でスキルを証明するようなエピソードは少なくとも3つは用意しておくこともおすすめします。

長く勤める意思を伝える

いくら優秀な人でもすぐに辞められては企業としては困ります。企業は大きなコストをかけて人を採用しています。

面接では長く勤める意思があることを伝えることも重要です。

特に未経験の場合に注意したいのは新しい業界や職種への理解を示すことです。

例えば、営業からマーケティングへ転職の場合になぜ職種を変えるのかを聞かれた際に

「以前からマーケティングに興味があり、営業は一通りこなしてきたので新しいチャレンジをしたく、、」という説明ですと、面接官としては「この人マーケティングの業務内容わかっているのかな?いざやってみたらイメージと違って辞めちゃわないかな?、、」と疑問が残ります。

この場合は、希望している職種の経験が多少でもあること、具体的にやりたいことを伝え職種への理解が充分であることを伝える必要があります。

先の営業からマーケティングの例で言えば例えば下記のような回答がよいでしょう。

長く勤める意思を伝える回答例

営業をしていく中でより多くの方へサービスを提供するにはマーケティングの設計が重要であると気づきました。

昨年今の会社でCMSを導入したのですが、その際に導入メンバーとして手を挙げプロジェクトに参加しました。そこでマーケティング部のチームと1年以上仕事を共にしました。顧客のセグメンテーションやリーチ手法、訴求ポイントを設計していくことで得に新規顧客へのリーチが増えました。

マーケティングは全体へのインパクトも大きく、結果的に営業の仕事もやりやすくなど貢献度が高い職種だと感じ今回チャレンジすることにしました。末端の営業現場のことがわかっているからこそアイディアをだせることもあると感じています。御社でもWebでの集客と実際の営業をシームレスに繋げられるようなマーケティングができればと勝手ながら想像しています。

その上、なぜ応募先の企業を選んだのか、異職種であればなぜ部署移動しなかったのかなどの理論武装は必要です。

新しいアイディア、柔軟な発想

積極的にアピールすべきというわけではないのですが、未経験ならではの強みもあります。

それは新たな発想を持っている可能性です。

同業界や同業種の人材を採用した場合、即戦力にはなりますが、よくもわるくも業界や職種に慣れています。

求められている働きは問題なくこなせるでしょうが、シナジー効果はあまり期待できません。

未経験者は未経験な分、業界の常識にとらわれない考えを持っています。ここに価値を見出す企業もいます。

特に今多くの企業が新しい事業を模索しています。これまでの大量生産大量消費、差別化競争では生き残りが厳しくなっているからです。テクノロジーの進化も早いため、柔軟な思考をもってトライアンドエラーを繰り返すような経営が求められています。

新しいひらめきやアイディアには多様な価値観が必要です。

この意味において未経験でもトライしたいという人材はわりと希少です。

ただこのメリットはこちらからあまりアピールする必要はありません。

伝え方としては強みをアピールする際に、今の職種や業界と応募先の職種や業界の接点を探し「今の業界もOOという動きがあり、このあたりは御社の業界でも活かせるかと思います。欲をいうとこのあたりで一緒に働く人とシナジーを働かせられればと考えています」くらいにとどめておくのがよいでしょう。

未経験は基本的に不利です。でもそれだけじゃないと自信を持っていただければと思います。
もし新規事業部などへの面接であれば、どのようなシナジー効果が考えられるかを自己PRに含めるのもよいでしょう。

異業種の面接でよくある質問と回答方法

面接官と応募者の会話

なぜこの業界を選んだのですか?

回答のポイント

・応募業界への志望度と理解度

・現職との接点

・原体験を加える

面接官はあなたの業界志望度と理解度、新しい業界で定着するかをみています。

正しい業界把握となぜこの業界なのか原体験を加えて伝えると説得力が増します。

転職理由や志望動機と矛盾がないようにも気をつけましょう。

回答例

ヘルスケア市場は今各業界が注目している成長市場だと感じています。今の会社でも新しくヘルスケア向け商品を展開しており実際に一部私も取り扱っています。 

また個人的な話ですが昨年父が病気をしまして、健康の大切さを痛感しました。ヘルスケア業界の社会的意義を感じまして、今後の高齢化社会でお年寄りもより元気な社会を作っていくことをラフワークとしたいと考えています。

なぜ今回職種を変えようと思ったのですか?

回答のポイント

・応募職種への志望度と理解度

・現職との接点

・具体的エピソード

面接官はあなたが新しい職種に定着するか、本気度とともに職種の理解度をみています。

「思ったのとちがった」と辞められては困るからです。

多少でも構わないので応募職種に似た経験をエピソードにいれると面接官への安心感につながります。

回答例

現在はメガネメーカーで店長として店舗運営をしていますが、常に集客について考えていました。

色々試したのですが、広告宣伝に優るものはありませんでした。

広告会社の方と打ち合わせを重ねる中で商品は同じでも伝え方や訴求ポイントを少し変えるだけでも大きく売上に変わることにも驚きましたし、見栄えのいい着飾った広告よりも市場の需要と企業のポリシーにあった訴求が成功すると感じ、人と商品や企業を繋ぐ広告業に興味を持ちました。私のよう集客に悩んでいる方へ広告でお手伝いさせていただきたいと考えるようになり今回広告業界での営業職で転職活動をしております。

(異職種転職の場合)なぜ今の会社で部署移動をしなかったのですか?

回答のポイント

・応募職種への志望度と理解度

・転職理由や志望動機との一貫性

・納得できるロジック

異職種の場合によくきかれる質問ですが、同時に準備が足りず答えに詰まる人も多い質問です。

基本的には志望理由と同じような回答で大丈夫です。

今の会社では実現できない点の説明もよいですが、未来志向で自分の目指す先が応募先にあるといった説明をする方が好印象です。

職種を変える理由、会社を変える理由、応募企業を志望する理由が辻褄あうように気をつけてください。

回答例

確かに今の会社でもマーケティング部門はあります。ただすでに転職理由でもお話しさせていただいたとおり、今の会社の業界は全体的に衰退していっているように感じます。

営業からマーケティングに移りたいと考えているのもより川上でインパクトのある仕事をしたいと考えてのことでして、御社のような成長市場をリードされてている企業で力を発揮させていただきたいと考えています。

弊社でどういった仕事をしたいですか?

回答のポイント

・応募業種/職種への志望度と理解度

・募集ポジションで活躍できるか

新しい業界や職種での仕事のイメージができているか、理解度が充分かを確認する質問です。

曖昧な表現は避けできるだけ具体的にどんなことがやりたいかを説明しましょう。

もし自分が伝えたイメージと実務に乖離があると指摘を受けた場合は実際の細かい業務内容を面接官に聞きながら会話のキャッチボールをしましょう。

今やりたいことと長期的なビジョンを織り交ぜると長く働きたい意向も伝わります。

回答例

データに基づいた嘘のないマーケティングを目指したいと考えています。

自分の勉強不足もあると思いますが、マーケティングはデータに基づき施策を打っていくと思いますが、そもそものデータにうそがある場合があると感じています。現職での例では顧客のナーチャリングをする際の評価軸があまりに偏った主観によって決まっていました。これはマーケティングの営業側の理解が足りないことが原因でしたが、効果的なマーケティングを施作していくには、本当にそうなのか、そもそもの起点はあっているのかということを考えていくことが重要なのではと考えています。その中で自分は営業で培ったコミュニケーション力を活かして各署とのギャップを出来る限り埋めて嘘のない効果的なマーケティングができるよう努めたいと考えています。

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この記事を書いた人

Work Goの代表
「やりたいことがわかない」と苦しみぬいた30代から一新。39歳で未経験転職で年収UP、残業減に成功。
プライム上場ホワイト企業に勤務するかたわら副業、投資、子育てに奮闘。
「30代後半からでも変われる!」をコンセプトに情報発信中

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