仕事の中でやりたくない仕事に直面することは誰にでもあります。
本当はやりたくない、でも
「仕事を断って嫌な顔されたくない」
「みんな嫌な仕事も我慢してるんだから自分もがんばらなきゃ」
そんなことを思ってなかなか仕事を断れない人も多いのではないでしょうか?
しかし、仕事を断ることはただのわがままな行為なのでしょうか?
本記事では、やりたくない仕事に直面した時に
・やりたくない仕事を断って良い場合とダメな場合
・上手に断る方法
について紹介します。
本記事を読むことで人間関係を良好に保ちながら、やりたくない仕事とうまく付き合う方法がわかります。
日々の仕事でのストレスも減りますので是非参考にしてみてください。
やりたくない仕事を断るのは必ずしもわがままではない。
まずお伝えしたいのは「やりたくない仕事を断るのは必ずしもわがままではない」ということです。
むしろやりたくない仕事は積極的に断った方がいい場合が多いです。
・パフォーマンスが発揮できない
・ストレスがたまって精神衛生上よくない
・無駄に時間を使い成長しない
パフォーマンスが発揮できない
やりたくない仕事を嫌々進めても、モチベーションが湧かず本来のパフォーマンスがでません。
結果もでないので、会社にとっても不利益となります。
社員がやりたくない仕事をしている組織は社員も会社側もデメリットしかありません。
ストレスがたまって精神衛生上よくない
やりたくない仕事を続けると、当たり前ですがストレスが溜まります。
一時的ならまだしも、長く続くと「何のために毎日会社いってんだろう。」と日々ネガティブな思考に囚われ危険です。
ストレスが溜まると暴飲暴食によって健康を壊したり、ストレス発散のために散財したりと心も体もお金もなくなります。
過度のストレスに発展する前に嫌な仕事は断りましょう。
無駄に時間を使い、成長しない
時間は有限です。あなたがやりたくない仕事でパフォーマンスを上げられずスキルアップもできない時間を長く過ごすと成長がとまりキャリアアップが難しくなります。20代では気付きにくいですが、30代を過ぎてくると如実に差がでてきます。
「やりたくないことを我慢しながら働いていたら無能なおっさんになっていた」とならないように自分の成長につながるやりたい仕事を増やしましょう。
「やりたくない」は実は大事
そもそも、「やりたくない」という感情は実はとても大事です。
仕事で充実感を得るには自分のやりたいことややりたくないことを知っておくことが重要だからです。
「よくやりたいことがわからない」という人がいますが、こういう人はやりたくないことをメモしとくとその逆を考えることで自分のやりたいことが見つかるケースがあります。
自分のやりたいことや嫌なことなど自己理解が進むと、今よりずっと自分に素直に自分らしく生きることができて心が軽くなります。
自己分析に興味ある方は「【ワークシート付き】人生に効く!社会人向けの効果的な自己分析のやり方」も参照ください。
最近は自己分析が簡単にできるアプリや無料相談できるコーチングサービスもあるので、こういったサービスを利用するのも有益です。
やりたくない仕事を断ってよい場合とダメな場合
基本的にやりたくない仕事は断ってもよいのですが、もちろん、あれも嫌だ、これも嫌だという感じでは困ってしまいます。
仕事である以上、自分の職務を果たす必要はあります。
そこでどんな場合であれば断るのが正解で、どんな場合は断らずに頑張った方がよいのかについて紹介します。
やりたくない仕事を断って良い場合
①やる意味を感じない業務
やり方や業務内容に意味を見出せないのであれば「断る」というのは主体的でむしろ歓迎されるべき行為です。
ただ上司の言われたとおり従順に業務をこなすのは正解ではありません。
上司の指示どおりやるだけでは、やらされ感を感じ仕事がどんどんつまらなくなります。
仕事に充実感を持ってベストのパフォーマンスをだすためには「〜しなければ」から「〜したい」という思考に変わる必要あります。
ですので例えば
「こういったやり方のほうが効率が良いと思いますがいかがでしょう?」
「今優先すべきはこういった業務なのではと感じていて、こちらの業務に集中したいのですが、、」
などと「やりたくない」→「こうしたい」という気持ちを大事にして意味を感じない業務は勇気を持って断って自分の思いを伝えましょう。
もし社員の自主性を蔑ろにするような雰囲気があるのであれば、転職を検討することをおすすめします。今の時代指示待ち人間ばかりの会社は生き残れません。
②倫理に反すること
当たり前ですが、倫理に反するような仕事を依頼されたら即断って下さい。
大きなことでなくとも少しでも嫌な感じがしたら早めに断ることをおすすめします。
グレーな領域でまあこのくらいはいいかと受けてしまうと、次も断りづらくなりエスカレートしてしまう可能性があります。
③自分の不得意分野
自分の不得意分野の仕事で気が進まない、他にもっと適任がいると感じた時は断って別の方への割り振りをお願いしましょう。
マネージャーの仕事は適材適所に仕事を振り分けることです。例えば営業部隊なら、社交性の高い営業は新規開拓、コツコツタイプは既存代理店担当など、特性を生かしてチームのアウトプットの最大化を目指します。
「自分は時間をかけて関係を築くよりも新しい顧客獲得に燃えるタイプなので新規開拓したいのですが、、」などと自分の特性を説明しながら不得意分野の仕事を断りましょう。
ただ不得意分野であっても、受けることで成長できるかもと感じるのであればやってみるのも手です。
④成長や学びにつながらない業務
誰にでもできる簡単な業務ばかりがくる場合はいくつか断ってみましょう。
簡単な仕事を毎日こなすだけの日々を送っても自分が成長しません。するとキャリアアップも難しいですし、仕事もどんどんつまらなくなります。
「〇〇の仕事に興味があり売上にもつながると思うので挑戦したいと考えてます。XXの業務を減らして〇〇に集中したいのですが、、」
などとうまく今の仕事を断って自分の成長につながる仕事をとりにいきましょう。
理想的には20%以上は自分の成長や学びにつながる仕事をしたいところです。
やりたくない仕事でも断らない方がいい場合
①重要業務にチームで取り組んでいる
重要な業務にチームが一丸となっている。時間もなく人が足りない。
こんな場合はやりたくない仕事でもチームの一員として仮に自分の業務範囲外だとしても力を貸しましょう。
仕事は1人でやっているわけではありません。
時にはチームプレイや責任を果たすために、自分が好きではない仕事を引き受けることも必要です。
②やったことのない業務
自分がやったことのない業務は一度やってみることをおすすめします。
自分は向いていないかもと思う業務でもやってみると意外と面白かったり、うまくできたりして新しい自分を発見できるからです。
やってみてやっぱり向いていないなら今後そういった仕事は受けなければよいだけです。
自分のできることだけやっていては成長できません。「新しいことはやる」と決めて経験を増やしましょう。
やりたくない仕事の上手な断り方
仕事を断ることに慣れていない人にとっては断るのは勇気がいると思います。
ここからは上手に断る方法について解説します。
丁寧に即断る
その場限りの簡単な仕事を振られて「やりたくない」「ただ使われている」と感じたら即答で断ってしまいましょう。
あいまいに答えるより即答した方が相手も別の人を見つけることができます。
コツは丁寧に協力的な姿勢をとることです。
「ありがとうござます。たた、ちょっと今忙しいので難しいです」「あいがとうございます。ただ今急ぎお客様への提案書まとめているので」などとサクッと断ります。
冒頭に「ありがとうございます」と加えると拒否されている感じが緩和されるのでおすすめです。使いすぎるとよくないですが、気まずい時にはあえて「ありがとうございます」をつかうと円滑にコミュニケーションが進みます。
それでも食いついているようであれば「では、明日の朝内容お伺いしてもいいですか?」などと別日にあらためて業務内容の説明を受ける時間をとります。
こうすると相手もちゃんと時間を取らなければいけないので依頼事項がより精査されます。無駄な業務であればそのまま消える場合もあるので、即断る→必要であればちゃんと時間をとって業務内容を説明させる。という手順がおすすめです。
否定はせずに代替案や希望を伝える
新しい業務としてやりたくない仕事を振られた場合は否定をせずに希望を伝えましょう。
もしやり方が嫌なのであれば
「わかりました。詳しいやり方についてはまた相談させていただいてもよろしいですか?」
などとして後日相談する際に業務の中でも自分のやりたいように仕事を設計して承認を得ます。
もし業務内容自体が嫌なのであれば、
「わかりました。これは売上を上げるための行為だと思うのですが、売上をあげるにはこういったアプローチもあり個人的にはこちらのアプローチの方が結果がでやすく自分の強みを活かせると思うのですがいかがでしょうか?」
など、自分のやりたいことを伝えて今の業務を断ります。
会議で提案してみる
誰もがやりたくない仕事、無駄だと思っている仕事があるのであれば、会議を使ってそういった仕事をやめる提案するのもありです。
「現在の〇〇業務ですが、あまり意味がないと思うので思い切って一度やめませんか?」
「最近みなさん忙しいので定例会議を1時間から30分に減らしませんか?」
などみんなが思っていてもなかなか言い出さないことを言い出すと「実は私もそう思っていた」と賛同者がでてみんなが助かります。
勇気がいるかもしれませんが、必ずやってよかったと思いますので、是非チャレンジしてみてください。
やりたくない仕事ばかりの場合は仕事を見つめ直そう
もしあなたが「会社の仕事は全部やりたくない」「やりたいことが全くない」と感じているのであれば少し時間をとって今のキャリアや自分のやりたいことを見直すことをおすすめします。
モチベーションが下がっていると結果もでないので負のスパイラルから脱する必要があります。
なぜ今の会社に入ったのか、これまで仕事で達成感を感じたこと、これからどんな人生を歩みたいかなど自己理解を深めていきましょう。
その際におすすめなのがキャリアコーチの無料相談です。
キャリアコーチの無料相談では仕事の悩みや今後のキャリアについて60分ほど相談できます。転職エージェントのように無理に転職させようとすることもないので安心です。一度プロに相談して自分の思いを壁打ちしてみると今の自分が整理できます。
あとは無料で利用できる自己改革ワークショップや自己分析ツールなどもあるので活用してみながら自分の見直しをしてみるのもいいでしょう。
私は実際にキャリアコーチングを受けて転職をしたことで「やりたくない仕事」が激減、今は「やりたい仕事」に取り組めています。
あたなにはやりたいことをやる自由があります。「〜しなければ」とやりたくない仕事ばかりで我慢せず「〜したい」という時間を少しでも増やしてみてください。
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