ここでは未経験転職での履歴書と職務経歴書の書き方について解説します。
私は実際に39歳で未経験転職を経験。業界も職種も変えましたが書類や面接で自分をうまくアピールできたこともあり、結果として未経験にも関わらず年収アップ、残業減に成功することができました。
未経験転職での最大の関門は書類です。
通常未経験者は書類での足切り対象ですので、高い確率で書類で落とされます。
私の場合は20社ほど書類選考をうけましたが書類通過したのは3社。そのうち2社から内定をいただきました。結果的に書類さえ通れば勝率は悪くない気もします。
未経験者の書類選考は不利ですので、紙面上でできる限り自分をアピールすべきです。
未経験でも採用するべき理由を魅力的に伝えて、「この人書類で落とすのはもったいないな」と人事に思わせましょう。
ここでは未経験転職でも足切りに合わない履歴書、職務経歴書に必要は要素を解説していきます。是非最後まで読んで参考にしてみてください。
履歴書と職務経歴書の違い
まずは履歴書と職務経歴書の違いについて簡単に説明します。
2つの書類はそれぞれ役割が異なります。
履歴書はあなたの基本情報、プロフィールです。
氏名や住所、学歴職歴、簡単な自己PRや志望動機を記載します。
企業は履歴書であなたの基本的な人となりをとらえます。
職務経歴書はこれまでの仕事内容について。
どういった企業、部署でどのような仕事をしてきたのか。どんな強みを生かしてどのような経験を積んできたかを記載します。
企業は職務経歴書によりあなたの強みやスキル
どういった経験をしてきたかを確認します。
企業はまず履歴書でおおまかな人となりを見て、そこから具体的に何ができるのか、どういった強みがあるのかをみて人材を掴みます。
未経験転職で履歴書を書く際の4つのポイント
未経験転職で履歴書を書く際には下記4つのポイントに気をつけましょう。
- ケアレスミスをしない
- 職歴に不安がある場合は理由を記載
- 志望理由に未経験業界や職種に応募する理由を書く
- 写真は最高の一枚を
履歴書でまず気をつけたいのは、つまらないミスでマイナスイメージを与えないことです。
下記の項目に注意して、書き終わった後も見直しましょう。
- 誤字脱字
- 数字の全角・半角の統一
- 空欄がないか
- 略称を使わない
誤字脱字や数字の全角・半角がバラバラであると読みにくいですし信頼を失います。
空欄はないようにしましょう。空欄は未完成の印象を与えてしまいますので、例えば資格の欄で特に保有資格がない場合は「特になし」と記載しましょう。
学校名や会社名、部署名などは略称は用いずに正式名称で記載しましょう。
基本的なところですがミスのない書類に仕上げましょう。
職歴に不安がある場合は理由を記載する
過去の職歴に空白があったり、短期離職の経験がある、病気をした時期があるなどで職歴に不安がある場合は備考に必ず理由を明記しましょう。
理由がないと不信感やネガティブな印象を与えてしまいます。
理由を記載する際はできるだけポジティブな書き方をおすすめします。
例えば「激務で半年ほど職務を離れましたが今は完治しております。苦しい経験でしたが病気をしたからこそ人への気遣い、思いやりを学び、今の部下育成に生きていると感じます」などとネガティブな経験もプラスに変換しておくと印象もよくなります。
志望理由に未経験業界や職種に応募する理由を書く
志望理由には企業への志望理由とともに未経験の分野に応募する理由を書きましょう。
分量が多くなる場合は、企業への志望理由よりも職種や業界への意欲を書く方がおすすめです。
書き方としては下記3点を盛り込むことを意識するとよいでしょう。
- 応募先企業の魅力と今の会社では実現できないことを明記
- 未経験分野の魅力と今の分野では実現できないことを明記
- 志望するにいたった具体的なエピソードやストーリー
希望だけでなく、自分の特性が新しい分野で活かせることをうまく説明できると尚よいです。
写真はプロにとってもらおう
甘くみない方がよいのが写真です。
面接で会うまで何度となく採用担当者の目に触れるのが写真です。
唯一の文章以外の情報が写真ですので、好印象を与える最高の一枚を載せましょう。
できればプロの方に数枚撮ってもらい、その中から一番よいものを選びましょう。
パッとみてポジティブで信頼感のある印象を与えるような写真がベストです。
履歴書のフォーマット
履歴書のフォーマットは転職サイトdodaのサイトにまとまっていますので、ご活用ください。
フォーマットはいくつかありますが、厚生労働省のものが一番一般的、志望理由の分量を小さ区したい場合はJIS規格のフォーマットがおすすめです。
未経験転職での職務経歴書の書き方
職務経歴書は転職活動の中でも一番時間を使うべき重要な書類です。
職務経歴書の基本的な考え方と具体的にな書き方については「30代転職での職務経歴書の書き方」に詳しくかいていますので、こちらを確認ください。
その上で、未経験転職の場合の注意点を以下解説いたします。
未経験転職での職務経歴書を書く際の4つのポイント
未経験転職での職務経歴書では下記4つのポイントに気をつけましょう。
- 企業のニーズに合ったポータブルスキルをアピールする
- 新しい職種や業界につながる実績を書く
- 未経験分野にチャレンジしたい理由を書く
- 意欲は大事だが、それだけでは足りない
企業のニーズに合ったポータブルスキルをアピールする
未経験転職でアピールすべきは、業界や職種が変わっても使えるポータブルスキルです。
コミュニーケーション能力、プロジェクトマネジメント能力、マネジメントスキルなど。
どこにいっても明日からでも発揮できる能力をアピールします。
求人票で企業がどんな人材を求めているかを確認して、それに合わせたスキルをアピールします。
自分のスキルの見つけ方や企業が求める人材の確認方法は、「30代転職での職務経歴書の書き方」も参照ください。
経験者でなくとも募集している人材に必要なポータブルスキルをしっかりと持っていれば受かる可能性がでてきます。逆にいうとこれがないと内定は難しいでしょう。
企業が求めているものと自分の強みをうまくマッチングしてアピールしましょう。
チャレンジしたい新しい業界や職種の経験を記載する
未経験転職では新しくチャレンジする業界や職種の経験を記載してください。
例えば今営業でマーケティング職に応募するのであれば、これまでマーケティング部門との仕事の経験や、個人的にマーケティングをしてきた体験など、何かしらのマーケティング活動をした実績を盛り込んでください。
大きな実績でなくとも新しくチャレンジしようとしている仕事への経験があれば、企業側の安心感にもなりますし、「ただ夢をみているだけなのでは?」「営業やめたいだけなのでは?」とマイナスに取られる可能性も減ります。
未経験分野にチャレンジしたい納得感のある理由を書く
未経験分野に挑戦したいポジティブで納得感のある理由を記載しましょう。
採用側からすると、「なぜあえて未経験分野に挑戦するのか」「今の業界、職種のどこが不満なのか」と疑問に思います。
業界を変える場合は業界の成長性や規模などを理由に説明ができますが、職種を変える場合は原体験を語るのが一番です。チャレンジしたい職種のこれまでの自分の経験談と自分の強みを掛け合わせてうまく説明ができると納得感と安心感に繋がります。
必要以上に力説する必要はないのですが、必ず未経験件分野へ応募する理由は明記しましょう。
意欲は大事だが、それだけでは足りない
転職においては何かと不利な未経験者ですが、意欲が高いというメリットはあります。他の転職者に比べて新しいことにチャレンジしたいと意欲的な姿勢が企業から好感される場合もあります。
ただ「一から勉強します、新人のつもりでがんばります」と意欲だけでなんとかしようとするのは難しいです。20代の未経験転職であればまだしも、30代での転職では意欲だけでは通用しません。
特に30代後半になってくると企業はあなたを新人のように育てることを考えません。
未経験分野であっても何かしらの接点がない未経験は非常に難しいです。
履歴書や職務経歴書では、あくまであなたの強みが応募先の利益になるということを伝えましょう。
あなたのやる気は面接で自然に伝わります。書類ではあくまで企業ニーズを満たすことを第一に考えましょう。
職務経歴書のフォーマット
職務履歴書のフォーマットはいくつかありますが、個人的に使いやすいのは「逆編年体形式」のフォーマットです。
逆編年体形式は「現在から過去にさかのぼる格好で、新しいものから順に職務経歴を記載する方法で最も一般的なフォーマットなので人事担当者としてもみやすいです。特別な理由がなければ逆編年体形式フォーマットを使っておけば間違いです。
フォーマットは転職サイトdodaからダウンロードできます。
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